ごあいさつ
当社は、1946年の創業以来、石油化学製品を中心とした物流業に携わってまいりました。創業当初は、鉄道タンク貨車による石油や燃料の輸送を数十トン、数百トン単位で行っておりましたが、現代ではISOタンクコンテナやIBC、ドラム缶、キャニスターなどの少量多品種輸送が主流となっております。
ISOタンクコンテナに関しては、当社が率先してその普及に努め、欧州からいち早くコンテナを購入し、日本国内のお客様の輸出案件をサポートいたしました。当時は重量規制の問題があり、国内での輸送を可能にするため、輸送用コンテナトレーラの開発も同時に行いました。重量規制については、当時の運輸省に働きかけ、貿易関連の輸送における規制緩和を実現しました。その後も継続的な交渉を行った結果、現在ではフル積載で国内外相互の輸送が可能となっております。
また、鉄道におけるISOタンクコンテナの国内輸送も長年の課題でしたが、1995年に隅田川駅~新潟貨物駅間での輸送が開始され、現在では日本各地での輸送が可能となり、CO2排出抑制やトラック乗務員の負担軽減に寄与しています。
さらに、厚生労働省に対して毒劇物の容量制限撤廃を訴え、これが認められたことで、無水フッ酸の輸入拡大に大きく貢献してまいりました。
創業から80年近くが経ち、日本をはじめ世界の社会環境・経済環境が激変し、化学品製造およびその物流には、環境保護をはじめとする様々な社会課題が提起されています。当社は、これらの社会課題に対し、物流業の立場から改善・解決に取り組むとともに、本業である化学品物流における品質向上に注力してまいります。
当社が目指す化学品物流における安全・安心で高品質なサービスが、ESGの観点から持続可能な社会に貢献できるものであると確信しています。
皆様には、これまでのご愛顧に深く感謝申し上げますとともに、今後とも引き続きご支援・ご指導を賜りますようお願い申し上げます。